マネジメントの行方③
本日はマネジメントの行方の第3回の最終回です。
まずは復習です。
第1回 マネジメントの本質は労働生産性を上げること。
本日はボトルネックの排除についての現場の具体例をお話しします。美容関係のお客様のお話です。
〇現状の問題点
1時間あたり売上を5,000円割ってはならないが、現状4,500円で5,000円を割ってしまっている。
〇ボトルネックの排除
①まず制約条件を見つける。
どこか無駄があるか確認するために業務の流れを把握する。すると大きく分けると下記の流れであった。
カウンセリング→施術→アウターカウンセリング→会計
制約条件の見つけるのは3M(ムリ・ムダ・ムラ)がポイント。
現場のスタッフと1on1ミーテングをして調べてみると、どうやら「カウンセリング」に時間がかかっていることがわかりました。
ただしカウンセリングは次回の来店にも関係する大切なオペレーションです。生産性を下げずに3Mを省くのが腕の見せ所です!
現状の問題点
・手書きに時間がかかる。
・担当者によってヒアリングの方法にムラがある。
・字が汚い、次の担当者が何が書いてあるか分からない。
②まずは制約条件を徹底的にフル稼働させる。
・ポールペンだったのをフリクションに変更。
・文字を他人が見ても分かるレベルに書くように指導。
・カウンセリングのロープレを再実施。
・誰が聞いても分かるような質問に事前アンケートを変更。
③制約条件以外に制約条件を合わせる
・カウンセリングが終わってから、施術に使うクリームを取り分けていたが、事前に取り分けておく。
・施術に使うマシンも電源をオンにしてスタンバイしておく。
④制約条件の能力を向上させる
・カウンセリングにiPadを使用。
・グーグルフォームにカウンセリングシートを変更。
・iPadの台数を増やした。
①~④まで実行した結果、見事に時間当たり売上5,000円を超えました!ヤッター。
⑤5.1から繰り返す
・次は使っている脱毛マシンが毛の抜けるのに時間がかかることが発覚。
→続いてあーでもない、こーでもない。
ボトルネックの排除は永遠と続く。
いかがでしたでしょうか?会社のアクションとしてはただカウンセリングにiPadを導入しただけと見えます、注目してほしいのはこの思考回路です。ぜひ皆さまの会社にもお役立て下さい。
なお、私は美容院を経営している関係で税務も美容関係のお客様が多数あるのですが、私自身は美容に興味なく頭、顔、身体を一つで洗えるジャンプー使ってます、今日は終わりでーす(笑)